[M1 Mac, MacOS Ventura 13.3.1, clang 14.0.3]
BBS閲覧アプリで右上のスレッドタイトルをクリックして、右下のスレッド欄をホバーしてもJavaScriptが機能せず、Fl_WebView上を1回クリックする必要があります。
このクリックを自動でさせるコードを書きました。macOSのApplication ServicesというAPIを使います。
これはCarbon APIに分類され、Mac OS(今はmacOS、その前はMac OS X、さらに前がMac OS)用のフレームワークをmacOSに移植したものです。
Objective-Cで書かれているために汎用性が低いCocoa APIとは異なり、C言語やC++で書かれているのでライブラリとしてそのまま使えます。
今回はFl_WebViewへの自動クリックに使いましたが、スレッド選択領域に戻る際にクリックが必要になるという副作用が生じたため採用は見送りました。
Carbon APIについては、いずれ切り捨てられてしまう可能性があるものの、それまでは活用する価値はあると思います。
#include <ApplicationServices/ApplicationServices.h>
Fl_Window* win; // 親ウィジェット
Fl_Window* win2; // 子ウィジェット
// 親ウィジェットは絶対座標
int x = win ->x();
int y = win ->y();
cout << "win x座標: " << x << " y座標: " << y << endl;
// 子ウィジェットは相対座標
int x2 = win2 ->x();
int y2 = win2 ->y();
cout << "win2 x座標: " << x_win << " y座標: " << y_win << endl;
// クリックイベントを作成
CGEventRef clickEvent = CGEventCreateMouseEvent(
NULL, kCGEventLeftMouseDown,
CGPointMake(x + x2 +5, y + y2 +5),
kCGMouseButtonLeft
);
// イベントを送信
CGEventPost(kCGHIDEventTap, clickEvent);
// イベントを解放
CFRelease(clickEvent);