中波ラジオの製作2 1石ラジオ TA7368アンプ

前の記事に書いたLA1600ラジオの仮組みが完了したので電源をつないだところ、聞こえるのは雑音のみで全く電波をつかみませんでした。3年前に組んだときの状況が再現され、予想通りの結果です。

その時は原因究明をする気にならず放置していましたが、今回はやや本気モードで取り組みます。

ラジオICの個体によって雑音の具合が違っており、今のところこれが一番怪しいとにらんでいます。

まずはラジオICを除いた主要部品で1石ラジオを作り、動作確認します。これでバリコン、OSCコイル、IFTコイル、バーアンテナなどの状態が把握できるかと思います。

足りない部品を取り寄せている間にアンプを本組みします。

PasSでアンプの部品配置図を作成しました。45mm正方形のユニバーサル基板図がなかったため、既存の基板図を少し加工して¥PasS¥parts¥Boardに入れ新規登録しています。

中波ラジオの製作1 LA1600 部品配置図

ラジオICのLA1600を使ったAMラジオを製作しています。

回路図からユニバーサル基板への落とし込みが面倒なので思案していたところ、PasSという部品配置図作成ソフトがあることを知り早速使ってみました。

使用感は概ね良好です。Windows版のみです。

電子工作趣味を復活させて5年が経ちますが、もっと早く知りたかったです。

もう一つGitHubに公開されているmarmeloという同種のソフトについてはダウンロード時になぜかWindows Defenderが反応するため導入を見送りました。

[LTspice] 02 トランジスタのSPICEモデル

アンプを机上でディスクリート化(個別部品化)するため、各種トランジスタのSPICEモデルが必要になりました。

調べてみると以下のサイトに古いstandard.bjtファイルがあったのでこれを使ってみます。

参考サイト

ただ東芝2SC1815のVAFが6V(正しくは100V)になっているなど間違いもあるようなので、慎重に取り扱うべきでしょう。

オーディオ信号発生器の製作4 アンプ回路図

アンプICのデータシートを参考に回路図を作成しました。

TA7368Pは東芝が開発したICです。今回は台湾ユニソニック社のセカンドソース品を使っています。

秋月電子で同じICを使った小型アンプキットが300円でした。パーツが3つほど多いようで購入して音を聴き比べてみたいです。

作図にあたりLTspiceでアンプICのシンボルを作成するのに苦労しました。

Mac版のUIが一見シンプル過ぎて不安になりましたが、Windows版とは異なりメニューバーの内容が右クリックメニューに隠れているためであり一通りのことはできるようです。

オーディオ信号発生器の製作3 電鍵の接続

仮組みしたオーディオ信号発生器に電鍵を接続しました。

ユニバーサル基板で本組みするまではタッパーに入れて使います。

ただCWデビューした後は使わなくなるので、本組みするかどうかは半々と言ったところです。簡単な回路ですがユニバーサル基板に落とし込むのが面倒、というのもあります。

調べてみるとこのハイモンド社の電鍵は廃番にならず今も新品で売っています。国家試験の練習用として一定の需要があるみたいです。

オーディオ信号発生器の製作1 仮組み

ここの所コーディングばかりしていたので、ハードをいじりたくなりました。

3アマ(合格当時は電信級)所持者としてまだCWデビューしていないことを思い出し、モールス信号を再勉強し始めました。

聞き取りはAndroidアプリで学んでいますが、打鍵の方は1980年に購入した電鍵を押し入れから引っ張り出し、これを使うべくオーディオ信号発生器の製作に着手しました。

ネットにある回路図を参考に有り合わせのパーツで組んだ所、珍しく一発で音が鳴りました。

クワドラチャ発振器にアンプ(可聴周波増幅器)をつないでいます。音量は十分です。

周波数は約1kHzで発振するように設計されていて実際それ位の音が出ています。

今はブレッドボードで仮組みしている状態です。ユニバーサル基板にハンダ付けして本組みするつもりですが、経験上すんなりいかない予感がします。

以前ウィーンブリッジ発振器の製作で手痛い目にあいました。今思えばハンダ付けがまずくてパーツを破損させたのでしょう。