[C/C++] Cプログラミングの落とし穴 4.4 実引数 P68 scanf文法ミス 1000入力

『Cプログラミングの落とし穴』(A.コーニグ, 1990)
[M1 Mac, Big Sur 11.6.8, clang 13.0.0, NO IDE]

前回の続きです。

不出来なコードにscanfで1000を入力した場合は、以下のようになります。

coutでは格納されたデータはASCIIコードとして認識し、printfでは%dなので整数として認識しています。

%dは符号あり整数(8ビットなので-128以上127以下)です。入力値によってはマイナスになったりします。

2進数 11101000の符号あり整数への変換(マイナスと仮定)
1を減算 11100111
反転 00011000
10進数へ変換 24
したがって 2進数 11101000は-24

ASCIIコードは0から127までの128文字ですから、-24の場合は該当文字がありません。

結局メモリに格納された2進数をどのように解釈するか、どのデータ型として読み出すかで出力内容が変わってきます。

%sを%dとしてしまうのをエラーにしないと前回、今回のようなトラブルになりますし、いっそのことコンパイルエラーにしてもらいたいものです。

#include <cppstd.h>

int main() {
    int i;
    char c;

    cout << "iのアドレス: " << &i << endl;
    cout << "iのサイズ: " << to_string(sizeof i) << endl;

    cout << "cのアドレス: " << &c << endl;
    cout << "cのサイズ: " << to_string(sizeof c) << endl;

    for (i=0;i<5;i++){
        scanf("%d",&c);
        // 正しくは
        // scanf("%s",&c);

        cout << "cout c: " << c << endl;
        printf("printf c: %d\n",c);

        printf("%d\n",i);
       
    }
    return 0;
}
--------------------------------------------------
出力
--------------------------------------------------
iのアドレス: 0x16f56f698
iのサイズ: 4
cのアドレス: 
cのサイズ: 1
1000
cout c: ?
printf c: -24
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